3つの塾がすべきこと

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塾が生徒や保護者様にすべきことは以下であると考える。

1.収入の期待値を上げる

 高卒より大卒、大卒より院卒の方が収入の中央値が高いという事は厚生労働省によって公表されている。参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/dl/03.pdf

お金を払って通塾いただく以上将来におけるリターン(収入)を発生させるというのは我々の使命です。

昨今『学歴は関係ない』などと目にする事があります。しかし、それは学歴による収入差があるデータによって否定されます。なんなら出身大学によっても年収に差があります。

少数の稀有な例ではなく、ある程度母数のあるデータを見ることは重要です。

引用元:出身大学別年収ランキング2022 https://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_99

ただし、学歴が全てであると考えている訳ではありませんし、年収が高いほど良いという考えでもありません。あくまで、こういったデータを基に年収の「期待値を上げておく」ということを念頭に置いているのであり、生徒がどういった進路や就職をするのかは本人の自由です。

現実としてこういった事実がある事は子供のうちから認識しておくべきであると考えます。

進路に悩む学生に対しては、塾の近くで最も難関である大阪大学もしくは関西で最も難関である京都大学を進める。

2.希望進路先の理解

重要なのは志望大学、学部の理解である。

よく見られる進路のパターンは、

なんとなく「関関同立」で理系が苦手なので「経済学部」といったものである。

関関同立に行けばなんとなく就職に有利そう、経済であれば将来役に立ちそうなどという妄想で進路を決めてしまう事がよくある。

就職に有利な大学かどうかは、総合職採用されているのか、OBの就職先とその人数、年収はなど様々調べる必要があるのである。

例えば、その調査した結果「関関同立卒業であれば大手親会社にエントリーが通るので、それ以降は個人の力で切り拓きます」という事であればそれで良いのである。

学問を理解する事も重要である。

日頃経済ニュースを見ていない、一冊も経済の本を読んだ事がないのに経済学部を志望するなどあり得ないのである。

当塾では生徒に自分で興味のある学部の論文を読む、入門書を少し読んでみる、学力とコミュニケーション能力が高い学生に対しては研究室に訪問するように指導している。

折角数百万円の学費と4年間の時間を費やして大学へ行くのであればそれくらいすべきだろう。

3.現実的な進路指導

塾は現実的な進路指導をすべきである。

以前にも書いたことがあるが、正直に述べると大学受験は新年度の4月時点における学習習慣でおおよそ決まる。いわゆる「3ヶ月で逆転合格」なんてものは存在せず、あるとすれば高二の夏からコツコツ頑張っていた子が受験直前で一気に学力が伸びるといった場合くらいである。

学校や予備校の先生は現実的なことを教えてくれない事がある。

学校は極端に生徒の可能性を否定する事はしずらい、全生徒の学習状況を把握するのが難しいなど

全てがそうであるとは断言できないが、予備校は営利が目的なので「勉強しないなら辞めてください」なんて事は中々言わない。

生徒を教室に座らせるだけでお金を貰えるのであれば辞めさせるなんて事はしない。

当塾はその点に関してはかなり現実的である。

今の勉強量では受かりません。

勉強をしないのであれば辞められる事を勧めます。と現実的な話をする。

いわゆる、「言いにくい事をお伝えする」のである。

だからこそ「合格見込みが高くなってきました」「〇〇をしてこうしていけば合格に近づきそうですね」などという指導に説得力が得られるのである。

また、将来どんな仕事に就きたいのか、どれくらい稼ぎたいのか、その確率を上げるために何をすべきかと言う話も生徒とはよくする。

後々、人生どうにもならない事だってあるのだ。

例えば、学生になって入社したいと思う企業があった時に、採用実績がない場合はOB OGがいない。

自分でその企業の人に連絡を取り、会ってもらうなんていう労力がかかる上に採用される可能性は低かったりする。

その時に自分の努力不足や現実的に考えられていなかった事を思い知らされるのである。

それは不幸だ。

最も重要なのは、現実を受け入れるという事である。

それはとても辛く、耐え難いものである。大抵の場合、理想と現実には大きな乖離があるからである。

しかし、当塾はそこから逃げない。現実を受け入れることから自分の未来は開けるのである。

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