好きな事で生きるの不確実性

近年「好きな事で生きる」というワードが流行し、保護者や生徒の方どちらもそういった考えをお持ちの方が過去よりも増加している印象です。

結論から申し上げると、好きなことで生きるのは不確実性が高いです。言い換えると『好きなことをしているだけで稼げる』という事は稀であるということです。

例えば、小学生の将来の夢ランキング上位のyoutuberで登録者が10万人を超えるには上位0.4%、野球選手として活躍できるのは1万人に1人、0.01%です。

低い確率かもしれないがこれらはまだ再現性がある方だろう。

私はテレビゲームが好きで、学生の時は一日10時間プレイしても疲れないくらい熱中した事があります。しかし、それで1円も稼いだことはありません。

何かに熱中する事は良いですが、それ一本に偏った時間の使い方をして生きてける確率は低いです。

では最も競技人口が多いであろう「受験」はどうでしょうか。

小学生の将来の夢ランキング上位に「医師」がランクインしている。

私立大学で川崎医科大学の医学部は偏差値が60くらいとされている。

偏差値60というのは上位15%くらいだ。youtuberやプロ野球選手よりよほど確率が高い。

15%というのはyoutubeの登録者数10万人0.4%の37.5倍、プロ野球選手の0.01%の1,500倍である。

そういった意味でも勉強というのは勝率の高い戦いである。さらに、多少は才能の有無もあるが勉強はやればそれなりにできるというのが講師目線である。プロスポーツ選手という才能が必要な競技よりは万人に開かれている。

要するに、確率の低い好きな事を単に続けるのではなく、確率が高い戦いに軸足を置くべきなのである。その空いた時間で勝率の低い戦いをすべきだ。

タイトルとURLをコピーしました