こんにちは。
11月に入りようやく肌寒くなってきました。
高校生は受験校を真剣に考える時期になります。
毎年よく耳にするのは「A高校とB高校ではAの方が偏差値が高いから良い高校だ」
「偏差値の低い高校に行くのは恥ずかしい」といった言葉です。
結論から言うと、通学する高校の偏差値は最重要事項ではありません。
偏差値はあくまでも学力の目安であり、高校選びはそれ以外の要素が重要です。
例えば、大学進学を考えている生徒の場合は
・自宅から高校までの距離
・授業の進め方が合っているか
・その高校の卒業生が希望するレベルの大学に進学しているか
などが重要になります。
高校(大学や勤務先もそうですが)は近ければ近いほど良いです。
理由は通学時間が短いほど多くの時間を自由に使うことができるからです。
定期代を支払って時間をかけて高校へ通う場合はそのコストに見合ったリターンが無ければなりません
偏差値が3~5程度違う事にそれを凌ぐほどのメリットがあるとは考えにくいものです。
それよりも自由な時間で勉強をしたり、睡眠をとることをオススメします。
各高校で使用する教材や授業の進め方もとても重要です。
高校によって使用するテキストのレベルが異なり、また授業の進め方は大きく異なります。
入学当初から難易度の高い教材を使用する高校、基礎的なレベルからスタートする高校など様々です。
高校説明会では使用する教材を聞き取り、どのテキストをメインにどのように授業が進められるか、
またその意図を聞き取ると良いでしょう。その上で自分の性格や進みたい進路に合った高校を選ぶべきです。
そこで得た情報を塾の先生に話をしてみてください。
そうすれば、おおよその授業内容やテスト内容を予想することができます。
個人的には教科書をきちんと使用する高校をオススメします。
教科書こそが最強のテキストです。基本的な理解なしに学力は身につきません。
また、卒業生の進学先を見ておくことも大変重要なデータとなります。
例えば、W大学(あるいは同程度)への進学を希望する場合はその合格者割合を計算します。
オススメは現役生の合格率を計算することです。(必ず絶対数ではなく割合で計算する)
高校の偏差値が多少違っても、現役生の進学はそれほど大差ないということが多々あります。
また、偏差値が同程度の高校であっても進学実績が優れている場合もあります。
それらの場合は何が理由なのか仮説を立てて情報を集めることが重要です。
具体的には、授業内容の違い、進路指導の差など学校レベルでの差異がどれほどあるのか、
個人レベルでの違いはどれほどなのかリサーチする必要があります。
偏差値が高い高校に通っている=自分が賢いというのは大きな間違いです。
重要なのは自分に合った高校を選び、将来の受験に向けていかに勉強をするかという事です。
受験生は「偏差値」の話は程々に、
自分の将来像とマッチしそうな高校はどこなのか、情報を取得する努力をしましょう。
大学に入学すれば高校の偏差値は関係なく、
就職や自分で事業をすることになれば大抵の場合大学の偏差値は気にならなくなります。
自分がどんなメリットは他人に与えられるのか。それが重要視されるようになります。
その過程として進路選択を自身で考えることが10代の方の課題です。