「やる気」という考えがあるうちは。

よくやる気を出せ、とかやる気があるから頑張ろうという言葉を耳にします。

何か物事を実行する際にはやる気が必要と考えられていますが、必要なのはその物事の必要性を理解することです。

つまり、自分の中で行動の起点となる理由を納得ができるように言語化をできるかという事が重要です。

やる気というのは活動する理由を自分で言語化できておらず、人から指示されたような納得のいかない作業に対して使われる言葉であると考えます。

なぜなら行動の起点を自分で納得していればやる気に応じてパフォーマンスが変化することはなくなり、自己実現のために活動するのは当たり前という考えに至る事が可能だからです。

学習に置き換えて考えてみましょう。

先生から指示された課題を単なる作業として捉えた場合、その必要性を想像したり自分で考える事ができず課題に納得感を持って臨む事ができずやる気の有無でパフォーマンスが大きく変化してしまいます。

一方で、「この問題集は基礎的な問題が並べられている、つまりこの問題ができないという事はその分野を基礎から復習すべきだ。」というように課題に納得感がある場合は自分の身になるのでやる気の有無に関わらず課題を終える事ができます。

また、必要がないと判断した場合はその活動を行わないというのも一つの選択肢です。

学校の課題はそうはいかないかもしれませんが、実際に働いていると全ての仕事を受ける訳にはいきません。自分や会社にとってメリットのある仕事以外は受けてはいけません。

やる気に左右されなんとか課題をこなしてきた生徒と、その必要性を理解して学習を終えた生徒は得られる結果が異なります。一見同じ課題を完了したように見えてその成果は大きく異なります。

だから同じ授業を受けている生徒間でも成績に差が現れるのです。

やる気の有無で勉強量が不安定な場合は、学習を行う理由の言語化がうまく行っていない人かもしれません。

まずは、そのことをよく考えてみることをおすすめします。

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